ところでスナップ写真って何?

ここに、私が約十年前に撮影したスナップ写真があります。

もちろん撮影した日時や場所は今でも覚えていますが、写っている人たちの関係性は全くわかりません。その時は何気にシャッターを切ったように記憶していますので偶然に切り取られた一瞬の光景(いわゆるスナップ写真)だと思われます。

 

私が思うに、自転車に乗っているのは、おじいさんと孫さんと思われますが、奥にいる人と立ち話などしているように(視線が)見えますが、じつはそうではありません。この自転車は停止していません。たまたま通りがかっただけなのです。よく見ると、奥の人は手にカメラらしきものを持っています。そして手前には三人の女の子たちがくつろいでいます。たぶん、この女の子たちを撮影しようとしたところを自転車が通りがかったので、やり過ごそうとしたのだと思います。(でも真実はわかりませんが)いずれ不思議なスナップ写真だと思います。

 

ところでスナップ写真って何?

日常的によく使われる(?)写真用語ではありますが、あらためて検索してみました。

 

(引用=知恵蔵2014)

スナップ・ショットともいう。日常の中で、目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、またはそうして撮られた写真のこと。撮影場所は屋内外を問わず、撮影対象も幅広いが、料理や品物などあらかじめ入念な準備をした上で撮影が行われる「ブツ撮り」や、被写体の人物に事前に同意を得て撮影される「ポートレート写真」などとは区別される。狩猟用語にある不意に飛び立つ鳥などを銃で早撃ちする技術「スナップ・ショット」からの転用といわれ、snapには「(機会などに)飛びつく」という意味もある。歴史的名作「決定的瞬間」を撮影したフランスの写真家アンリ・カルチェ=ブレッソンや木村伊兵衛らは「スナップ・ショットの名手」と評されている。

 スナップ写真という撮影技術が広く流布していった背景には、カメラの「小型・軽量化」という進化がある。とくにドイツの高級カメラメーカー・ライカ社の「L型ライカ」「M型ライカ」の登場は、スナップ写真を飛躍的に向上させたといわれ、現在もスナップ写真を好む人々に愛用されている。前出の木村も「ライカ使いの達人」といわれた。

 さらに最近はほとんどの携帯電話にカメラが内蔵されていることから、普段は写真が趣味ではない人でも意識・無意識にかかわらず、手軽にスナップ写真を楽しむようになってきた。しかし一方でスナップ写真はいわば通りすがりの人を無断で撮影することも多く、どこまで撮影して良いのか、これまであいまいにされてきた肖像権の問題が顕在化してきている(引用ここまで)と、解説されています。

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種山ヶ原

私が撮影のために、特に好んでしばしば訪れる場所を紹介してみたいと思います。

 

【種山ヶ原】

「種山ヶ原」は岩手県の住田町と奥州市、遠野市にまたがる広大な草原が広がる高原地帯である。

 

その牧歌的な風景は、かの宮沢賢治もよく訪れた場所で、詩や童話「風の又三郎」、戯曲「種山ヶ原の夜」などの賢治作品の源泉になった地でもある。

種山ヶ原の自然風景は国の名勝「イーハトーブの風景地」にも指定されている。

 

種山ヶ原(たねやまがはら)は、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる物見山(種山)を頂点とした標高600~870mに位置した高原地帯である。北上高地の南西部の東西11km、南北20kmに及ぶ平原状の山で、物見山・大森山・立石などを総称して別名「種山高原」とも呼ばれている。

 

種山ヶ原の「種山高原星座の森」に風の又三郎の像があります。この写真は日没間際に撮影したもので、古の彼方から賢治の世界を垣間見るような感がありました。

すでにご存知の方も、あるいは写真等でご覧になった方もいらっしゃると思います。

 

私が折に触れ、幾度となく訪れているとても好きな場所です。

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 風の又三郎 宮沢賢治について…

 

『風の又三郎』(かぜのまたさぶろう)は、宮沢賢治の短編小説。谷川の岸の小さな小学校にある風の強い日、不思議な少年が転校してくる。少年は地元の子供たちに風の神の子ではないかという疑念とともに受け入れられ、さまざまな刺激的行動の末に去っていく。その間の村の子供たちの心象風景を現実と幻想の交錯として描いた物語。

1931年~1933年(昭和6~8年)に、自身により既に大正年中に書かれていたいくつかの先駆作品をコラージュしながら書き上げられたもの。まず風の精のSF的冒険談である「風野又三郎」をもとに、主人公が現実の人間に変更された上で、村の子供たちを描いた「種山ケ原」、「さいかち淵」などが挿話として取り入れられ、より現実的な物語に変貌している。子供たちの遊びの描写を通して、現実世界と土着的信仰との間で揺れる子供特有の精神世界を鮮やかに描いている。作者の他作品に比較して幻想的要素が希薄で著しく現実的である。先駆作「風野又三郎」からの変貌ぶりは作者最晩年の創作姿勢の変容を体現したものとして意義深い。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)  ※写真はサイト管理者が撮影したものです。

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